ケセラセラのケーキ

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下田の時間を彩るケセラセラのケーキ【下田ベイクロシオ公式マガジン】

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伊豆急下田駅から西へ徒歩約7分。南仏を思わせる佇まいの「パティスリーケセラセラ」は、県内外にファンがいる名洋菓子店。ひとつひとつ丁寧につくられたケーキや洋菓子には、オーナーパティシエの簾田貞治(みすださだはる)さんのこだわりが詰まっています。

お菓子の先にいる人を思う

ショーケースのケーキ

ショーケースに並ぶケーキは15時あたりに売り切れることも。お目当てのケーキは予約を。

「いつか地元にお店を持ちたい」――。下田の隣町、南伊豆で生まれ育った簾田さんが妻の美奈子さんと一緒に夢を叶え、ケセラセラをオープンしたのは2001年のこと。実家が和菓子やパンを販売する商店だったことから、甘いものが人を幸せにするということを身近に感じていた簾田さんは「パティシエになろうと思ったのはごく自然なことでした」と言います。

「お菓子を手にする人によろこんでもらうこと」。簾田さんのモットーを支えているのは、修行時代に
追いかけてきた師匠の背中。「修行先のひとつ、東京・自由が丘の『モンサンクレール』で、師匠だった辻口博啓(つじぐちひろのぶ)さんがひとつひとつのお菓子に気持ちを込めているのを見てきました。人をよろこばせるのは技術だけではなく、その先にいる人への思いがあってこそ。そんなお菓子を下田にも伝えたいと思っています」。そこには、「師匠と一緒にやってきた日々を汚さないように」という簾田さんの使命感もありました。

思いを実現する“メイドイン地元”の材料

「季節のスペシャルショートケーキ」(648円)。

簾田さんの思いは、材料へのこだわりにも反映されています。使うのは、生産者を訪ねるなどして自身の舌で味を確かめた材料で、フルーツはできるだけ地元のもの。「季節の」を冠したケーキやタルトは、シーズンごとに違う味わいを楽しめます。

人気商品のひとつは「季節のスペシャルショートケーキ」。お客さまからのリクエストもあって外せないイチゴは、伊豆のイチゴシーズンは地場産のものを、夏イチゴのシーズンには国産のおいしいものを産地直送で。しっとり焼かれたスポンジと上品な甘さの生クリーム、フレッシュなフルーツがマッチしたケーキは、食べ応えがあるのに後味はすっきり。ひとくちひとくちを大切にしたくなるおいしさです。

ガトーハリス

「ガトーハリス」(216円)。

焼き菓子に使う和紅茶やはちみつ、天然塩は下田産です。

「GATEAU de Harris(ガトーハリス)」は、日本を開国に導いた初代米国総領事タウンゼント・ハリスにちなんだ焼き菓子。下田産のやぶきた紅茶が練り込まれ、口に含むとバターのコクと和紅茶ならではの控えめな風味がふんわり広がります。ハリスは、日本に初めて紅茶をもたらした人物。下田で繰り広げられた歴史も伝える一品です。

「地元の食材を使うことで、お客さんにとって『下田にこんな食材があったんだ』という発見や下田を自慢に思う気持ちになれば。そしてそれが地元への貢献につながるとうれしいですね」

オーダーの数だけ幸せが増えていく

パティスリーケセラセラ カフェスペース

ケーキは店内に併設されたカフェで食べることも可能。

予約してあった家族の誕生日ケーキを受け取りに来た人や、下田出張のおみやげを買いに来た人。ひっきりなしにお客さんが訪れるケセラセラの店内はいつも賑やか。子どもの成長を祝う節句や、母の日、父の日といった日も大忙しです。ときには、何か辛いことがあった人を励ます役目を担うことも。

遠方からお気に入りのケーキを買いに来る人もいるそう。「店名をつけてくれた『モンサンクレール』の初代オーナーも『そろそろマロンパイが焼ける時期かしら?』と毎年連絡をくれるんですよ。また、下田には記念日など大切な日の旅行に訪れる方も多く、ご滞在先のホテルからお祝いのケーキのオーダーもいただいています」

「お客さんからオーダーがあるたびに、下田に幸せが増えていくような心地になります」と笑う簾田さんとスタッフ。ケセラセラのケーキやお菓子は、今日も下田で過ごす人たちとその時間を豊かに彩っています。

簾田さん夫妻。出会いは二人の修行先だった「モンサンクレール」。

Patisserie Que sera sera/パティスリーケセラセラ

※下田ベイクロシオをご予約いただき、ケーキのオーダーをご検討のお客さまは、お気軽に当ホテル(0558-27-2111)までお問い合わせください。

取材・執筆・編集:中野 幸子(monocome LLC) / 撮影:Hirofumi Kudoh
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